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 理科交換授業(平成20年度)

理科交換授業および教科研修実施要項(平成20年度)
1 目的
 小規模高校において理科の教員は、ほぼ1名しか配置されていない。その1名の教員が理科の全分野を教えることになるため、不得意分野の研修がおろそかになるのは明白である。
 生徒にとっては、多様な理科分野を多角的に教わるチャンスが少なくなるともいえる。これらをカバーするために小規模高校の理科担当教諭が交流を図り、交換授業を試みて、その効果と有用性を検証する。
 併せて、両校の生徒にとって思い出にある体験的な学習を目指す。
 
2 実施日時・内容
【第1回】
実施日時 平成20年12月9日(火)
授業者 塙 良一(北海道奈井江商業高等学校教諭)
実施学年組 北海道妹背牛商業高等学校 3年A組
学習内容 理科総合A 「物質とは何か?」
 ・物質の普遍的な構成要素
 ・原子核と電子の分離
 ・電子(e)の姿
【第2回】
実施日時 平成21年2月9日(月)
授業者 坂本朋嗣(北海道妹背牛商業高等学校教諭)
実施学年組 北海道奈井江商業高等学校 2年A組・B組
学習内容 雲の発生する仕組みについて実験を通して理解する。その上で、北海道の冬の特徴的な気候モデルを再現し、雪の降り方と風向きの間にある密接な関係を理解する。
 (1) ペットボトルを利用した雲の発生実験
 (2) 寒気と暖気の前線再現モデル実験
 (3) 北海道立体模型を利用した気候再現モデル実験
 (4) 立体視を利用した様々な雲の観察


 理科交換授業(平成19年度)

理科交換授業および教科研修実施要項
1 目的
 小規模高校において理科の教員は、ほぼ1名しか配置されていない。その1名の教員が理科の全分野を教えることになるため、 不得意分野の研修がおろそかになるのは明白である。生徒にとっては、多様な理科分野を多角的に教わるチャンスが少なくなる ともいえる。これらをカバーするために小規模高校の理科担当教諭が交流を図り、交換授業を試みて、その効果と有用性を検証する。
 
2 実施日時・内容
【第1回】
実施日時 平成19年10月19日(金)
授業者 塙 良一(北海道奈井江商業高等学校教諭)
実施学年組 北海道妹背牛商業高等学校
  2年A組(理科総合B)・3年A組(生物T)
学習内容 @ 3・4校時/理科総合B 物理的な分野を実験中心に実施する。
  「物質とは何か」
     ・色と光   ・慣性と力
A 6・7校時  生物T
  「生物の不思議 生きているとは」
     ・顕微鏡で観察する生物の不思議
     ・生物の誕生を考える。
【第2回】
実施日時 平成19年10月30日(火)
授業者 坂本朋嗣(北海道妹背牛商業高等学校教諭)
実施学年組 北海道奈井江商業高等学校
  2年A組(理科総合B)・2年B組(理科総合B)
学習内容  北海道に見られる冬の特徴的な気候を再現し、風向きにより雪の降り方が異なることを学習する。
  @ 地形と天候には強い関係があることを気づかせる。
  A 日本海側と太平洋側の冬の天候の違いをドライアイスと
   立体模型により再現する。
実施報告 / 第1回について<於:妹背牛商業高等学校>
【第1回】
使用
教材
【理科総合B】
 ○光(物質ではないが確かに存在するもの)
  ・紫外線の確認:ブラックライトを利用した比較
    (紙、布、蛍光物質などの反応比較)
  ・赤外線の確認:放射温度計を用いた実験
  ・可視光の確認:スペクトルスコープによる観察
    原子が作る光(炎色反応、ナトリウムランプ)
    熱を持つ物質が出す光(太陽光、白熱電球)
    色の存在を確認(ナトリウムランプのみの光の中で実験)

 ○慣性(物質とは慣性があるもの)
  ・ボールペンを紙の上に立て、倒さずに紙を抜き取るためにはどうしたらよいか。
  ・瓶の上に刺繍用のリングを置き、その上に乾電池を置く。
     リングを素早く抜き取ると乾電池はどうなるか。

【生物T】
 ○生物の不思議な秘密を顕微鏡で観察
  ・服につく種子(アメリカセンダングサ、キンミズヒキ など計4種)

 ○生物の誕生を考える。
  ・ビデオ鑑賞(テレビ録画内容)
授業の
様子
理科総合B<2年A組>の様子
生徒へのあいさつ(52337 byte) 物質とは何かについて(53214 byte)
ブラックライトに生徒は驚きの声(39922 byte) 炎色反応を実演(写真はリチウム)(43282 byte)
白熱電球のスペクトルを観察(54044 byte) ナトリウムランプのスペクトルを観察(56368 byte)
ナトリウムランプのもとで 折り鶴の色当て実験(51437 byte) 慣性を確かめるための実験(54365 byte)
上質紙の上にボールペンを立て 紙だけを引き抜く実験(51872 byte) 塙教諭の実演 成功に生徒から大きな拍手(52589 byte)

生物T<3年A組>の様子
学習内容の確認(51577 byte) 携帯型顕微鏡の使用方法を解説(52885 byte)
顕微鏡の使用練習(51480 byte) 服につく種子のスケッチ(43338 byte)
実際に制服につけてみた様子(54072 byte) 顕微鏡で特徴を観察・スケッチ(55217 byte)

※写真にカーソルを合わせると、写真の説明が見られます。
生徒の
感想
・楽しみながら学べた。人を引きつける話術で集中して聞けた。
・話で内容がポンポンと頭に入るイメージ(創造)型の授業だなと感じました。
・授業の仕方一つによって、実験や考えるということもすごく楽しかったです。
実施報告 / 第2回について<於:奈井江商業高等学校>
【第2回】
使用
教材
【理科総合B】
 ○北海道の冬の天気の特徴を理解する。
  ・雲の発生:ドライアイスを利用した、雲(湯気)の発生
  ・大気の対流:自作実験モデルを利用した雲の発生と大気の対流モデルの演示
  ・冬の天気の再現:北海道の立体模型を利用した、
               風向きと地形の影響による天候の変化を再現
  ・北海道の地形:”Google Earth“を利用して、衛星画像にて確認
授業の
様子
理科総合B<2年A組>の様子
ドライアイスにより発生する雲(37487 byte) 対流モデルの演示実験(35758 byte)
実験内容をパワーポイントで確認(34876 byte) 立体模型を覆う雪雲に驚きの声(41649 byte)

理科総合B<2年B組>の様子
ドライアイスの湯気を触って確認(34386 byte) 冬の天気の特徴を質問 生徒から積極的に回答があがる(35737 byte)
西の風と北西の風を比較(41850 byte) 実験結果を板書にてまとめ(38909 byte)

※写真にカーソルを合わせると、写真の説明が見られます。
生徒の
感想
・ドライアイスを使った実験がおもしろかったし、雲の動きがよくわかった。
・図式を用いた説明は、プリントで見直すことができ、わかりやすかったです。
・一定の生徒だけでなく、他の生徒にも質問を投げかけると尚良い。
・スクリーンの字が小さかった。
授業
アンケート
mark07.gif(387 byte)授業アンケート結果(PDF:144KB) pdficon_small.gif(361 byte)
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